「模擬テスト」の目的と向き合い方についての私の考え
おはようございます。小菅です。
先日、ある受験生の生徒さんからこんな相談を受けました。
「新教研テストに比べて、実力テストの方が点数が取れなくて…。どのような対策をしたら良いですか?」
なるほどね~。この生徒さんに限らず、他にも同じような思いをお持ちの方もいるかと思うので、私がこの生徒さんにお話した内容を以下にシェアしたいと思います。
「新教研テスト」や「実力テスト」などの模擬テストの結果が気になるのはとても理解できる。
でも、これは先生の考えだけど、別に今、模擬テストで点数が取れていなくても気にする必要はないんだよ。気にするなら「何が理解できていなかったのか?」「どうして間違えてしまったのか?」という点だよね。
模擬テストの結果は良いに越したことはないけど、これらのテストは部活で言えば「練習試合」のようなものなんだよ。
練習試合でいくら結果が良くても、本番の大会で負けちゃったらどうしようもないよね?
逆に言えば、今、練習試合で勝てていなかったとしても、最後に本戦で優勝できたらOKでしょ?
自分的に言えば「模擬テストに対する向き合い方」「模擬テストとの付き合い方」をあらためて見直してあげることが大事だと思うんだよ。
学校の「定期テスト」は成績に繋がってしまうから、詰め込みだろうが何だろうがとにかく「点数を取りに行く」って感じだよね。
でも「模擬テスト」は学校の成績には一切関係ない。学校なら入試までの進路指導の材料として使われるだけだから、別に現時点では悪くたって別に気にする必要はないんだよ。
「模擬テスト」っていうのは自分を「バケツ」に例えるなら、そのバケツに「穴」がないか確かめるものなんだ。
普段、いろいろと学習してできるようになったつもりでも、実際の試験になったらできていないこともあるでしょ?
それらを見つけるためのテストが「模擬テスト」なんだよね。だから、先生の考え的には模擬テストは「事前の対策」よりも「テストを受けた後の復習」の方がずっと大事なんだよ。
部活の練習試合だってそうでしょ?練習試合の後って必ず、今日の試合中のあの場面、もっと〇〇できていれば展開が変わっていたかもとか、もっと△△の練習をしないとダメだなとかってミーティングで話をするよね。そして、次の練習試合までにそれをまた練習して試合に臨む。それを繰り返しながら本戦までにチームを仕上げていくわけじゃない。
これは入試までの過程でも同じなんだよ。だから「新教研テストや実力テストで点数を取りたい」からって、変にヤマを張ってみたり、小手先の対策をしたって意味がないと先生は思うんだよ。
「入試までにきちんとできるようにすればいいんだ!」って気持ちを持ち、しっかり「地に足を付けて、地道にできなかったところを1つ1つ埋めていく作業」を繰り返していれば、必ず新教研テストだろうが、実力テストだろうが、結果はついてくる。
もう30年以上、みんなと一緒に学習をしてきた先生が言うんだから間違いない!
(隣の部屋で学習している高校生たちの方を指さしながら) 彼らだって最初から進学校に入れる成績だったわけじゃないよ。今、先生が言った努力を来る日も来る日も繰り返し実行し続けた結果、本当の力をつけて合格したんだよね。
だから、焦ることはない。先生もついてるんだから、今、自分ができる最善の努力を継続してごらんよ!
そんな話をゆっくり二人でしたところ、気持ちがグッと楽になったのか、最後は笑顔で「頑張ります!」となってくれました。ε-(´∀`*)ホッ
ひと口に「テスト」といっても、テストの目的や性質がまったく異なりますので、それをきちんと説明してあげることが大事だと私は思っています。
入試までの残りの期間、しっかり受験生をサポートしてあげたいと思います。ともに頑張っていきましょう!
それでは、また!(*^_^*)