一生懸命、寝食忘れての気持ちは大事だけど…。
おはようございます。小菅です。
このブログではどの学年・どの生徒さんも満遍なく頑張っている様子をお伝えしたいんですが、どうしても講習会シーズンは中学生(特に受験生)の様子に偏ってしまうなぁと…。
どうかその点はお許しくださいませ。m(__)m
さて、今日は受験生のみんなは講習会がなくお休みの日(自分も疲労困憊で休みたい…。笑)
ひと昔前は休みなく、連日長時間の講習を行っていましたが、近年はだいたい3~4日授業をしたら1日休息を入れてもらうような日程にしています。
そうしないと心身ともに疲れてしまい、かえって学習効率が下がってしまうと考えるからです。
「休息」に関して、私が好きなエピソードを今日は1つ、ご紹介できればと思います。^_^
◆ 塚原卜伝と弟子の会話(「ものの見方が変わる座右の寓話」より)
あるとき、塚原卜伝のところに1人の剣客が、弟子にしてほしいとやってきた。卜伝はその剣客を試してみて「よろしい」と入門を許した。
「先生、入門を許されたうえは、一生懸命、修行をいたします。そうしますと、何年くらいで免許皆伝をいただけるでしょうか?」
弟子の質問に卜伝はこう答えた。
「そうだな、お前はなかなかの腕前である。5年ぐらいで免許皆伝となるだろう。」
弟子は5年という月日に不満を覚えたのか、質問を続けた。
「では、寝食を忘れて修行に打ち込みます。それだと、何年で免許皆伝をいただけるでしょうか?」
「十年かかる」
弟子はびっくりした。一生懸命修行して5年、一生懸命のうえに寝食を忘れて打ち込んで10年。これでは話があべこべだ。そこで弟子はさらに質問をする。
「いや、もう私は死に物狂いで修業します。それだと何年かかりますか。」
卜伝は笑いながら答えた。
「おいおい、お前さん、死に物狂いでやれば、一生かかっても免許皆伝にはならんぞ」
自分でいうのは何ですが、自分はこの弟子タイプの人間です。笑
「どうせやるなら、徹底的にやろうぜ!」ってタイプです。
でも、この話を読むと、人それぞれの「良い加減」「いい塩梅」で、無理なく続けることがいかに大事かということを考えさせられます。
頑張ることはとても大事ですが、頑張りすぎるのは良くないということなんだと思います。
これがあと1週間ほどで入試だというならまだしも、受験まで何だかんだ言ってもあと半年はあるわけですからね。
適度に休みながら、焦らず、じっくりとお子さんたちと取り組んでいければと思います。それでは、また!^_^