中学校や高校に行っても通じる力をつけさせたいと思っています。
おはようございます。小菅です。
昨日は小学5年生のお子さんたちとの授業からスタート!
今、お子さんたちは「道のり・速さ・時間」に関する問題を学習中です。
この単元は、小学校算数の学習内容の中でも「重要」と言われる単元の1つで、この内容は中学校以降の数学だけでなく、理科の学習にも通じる内容。
そのため、私もお子さんたちと授業をする際には細心の注意を払って指導をする単元の1つになります。
これはあくまでも私個人の意見ですが、この単元を学習するとき、次のことをきちんと理解することがとても大事だと考えています。
それは……。
「きちんと”速さ”の意味を理解できているか?」ということ。
お子さんたちの中には、この意味を理解しないままに「ただ公式に当てはめて計算している」という方もいますが、これだと公式を忘れてしまったら問題が解けなくなってしまいますし、何よりも応用が効かなくなってしまいます…。
逆に言えば、速さの意味をきちんと理解できているのならば、公式は覚える必要なないと私は考えています。
だから、私は毎年、この単元を学習するとき、生徒さんにはしつこく次のような質問をし続けるようにしています。
「秒速10mって、10m進むのにどれだけの時間がかかることを意味してる?」
「分速50mって、50m進むのにどれだけの時間がかかることを意味してる?」
「時速60kmって、60km進むのにどれだけの時間がかかることを意味してる?」 …などなど。
これがきちんと答えられるのであれば、時間が増えたらその分、進む道のりも増えていくことが理解できますし、移動にかかる時間を求めたければ、道のりを速さで割ればいいということも簡単に理解できるはずなんです。
だから、覚えるべきこと・理解すべきことは「公式」ではなく、そもそもの「速さの意味」なんですよね。
今、私も高校生の方々と学習をしておりますが、数学(あとは物理など)ができるようになる方の共通項の1つは「公式をただ丸暗記する」のではなく、「なんでこの公式が生まれるのか?」ということをしっかり考えることがしていると私は感じています。
一見、それらを考えることは「遠回り」のように感じますが、結果的にそのように学習した方が記憶にとどまりやすいですし、万が一、公式そのものを忘れてしまっても自力で公式を導き出すこともできるんですよね。
そのため、うちの教室、少なくとも私が担当する生徒さんには「み・は・じ(は・じ・き)」の図に当てはめるような指導はしないようにしています。
目先の「できる」だけでなく、中学校や高校に行っても通じる「本当の力」をつけさせてあげたい!というのが私の思いです。
さあ、今日も1日、そんな思いをた~っぷりにお子さんたちとともに学習に励みたいと思います。それでは、また!^_^