国語は単に問題集を解けば点数が上がるものではないと私は思っています。
おはようございます。小菅です。
今日は天気が良いものの風が強くてちょっと怖いぐらいですね…。
自転車で通学している高校生のみんな。移動の際は気を付けてくださいね。
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さて、今日は真面目な学習のお話を少しだけ。
「先生…。うちの子、国語が苦手なんですよね…。」
昔からこの相談はありましたが、ここ数年は特に増えた気がしています。
そして、割と「成績上位層」の方からのご相談も増えているんですよね…。英語や数学をはじめ、他教科の成績は凄く良いのに国語だけが点数が取れないというタイプの方が増えてきているように感じています。
これは私個人の考えですが、国語は他の教科と違って「暗記では対処できない教科」だからではないかと思うからです。
近年「思考力」が問われる問題が出ることが増えたとは言え、国語を除く4教科はまだまだ「繰り返し問題を解いて、解法や語句を暗記すれば点数が取れる」場合が多いのが実際のところです。
しかし、国語は問題をただ闇雲に解いて、答えを覚えれば点数が取れるわけではないです。(学校の定期テストのように「1度授業で学習した題材のテスト」は除く。)
学力テストや新教研テスト、入試では「初見で出会った文章」をその場で理解し、解答をする力が試されます。
そこにはまず文章を読みための「語彙力」も必要ですし、問いに対して「答えの型」をきちんと用いて記述できる力も求められます。(例えば、どんなことと問われれば「~のこと。」、理由を問われれば「~だから。」のように答えることですね。)
また、文章の内容を理解するための大前提として身の回りのこと(例えば、日本の気候であったり、人間の体の仕組みだったり)といった「一般常識的な知識」もある程度持ち合わせていないといけないと私は思っています。
以前、小学生のお子さんたちと学習をしていたときに「障子(しょうじ)って何ですか?」「ビデオって何ですか?」…などと聞かれたときに「そっか…。それじゃ、この話をイメージできないよねぇ…。」と思ったことがありました。
逆に、昨日の夕方、食事をしながら娘と大河ドラマを見ていた時、「枕草子」などの歴史的な予備知識を持ち合わせていた彼女は昨日の話を「なるほどねぇ…。そういうことだったのか!!」と納得しながら見ていたのがとても印象的でした。
まぁ、いろいろと話をしましたが、国語の問題と言うのは「単なる読み・書き」の力ではなく、そう言ったいろいろな「力」が噛み合って上がっていくのではないかと私は考えていまして、単に問題集だけ解いていれば良いというものではないという気がしております。
かといって、塾だけですべてのことをこなすのには限界がありますから、少しでもその一助になれればと、うちの教室では小学生のお子さんたちの国語の教材は長年「教科書準拠版ではない題材を扱ったもの(塾業界ではこれを「標準版」と言います。)を使用し、いろいろな内容の文章を取り扱って授業を進めるようにしてきました。(今年度からは中学生も全学年「標準版」に切り替えをしました。)
読み方や意味が分からない語句があれば辞書を使ってもらいながら、ゆっくりでも良いのでしっかり「自分の力で読み解いていくこと」を言い続けています。
学年が大きくなればなるほど「国語の力」があるか、ないかは大きな差になってしまうと思うからこそ、ゆっくり時間をかけて学習ができる小学生のうちにしっかりと「国語の土台」を作ってあげたいと思っています。
お子さんたちのために自分たちができることをこれからも全力で努めていきます。共に頑張って行きましょうね!! それでは、また。(*^_^*)