なぜ、古文・漢文を学ぶのかということ。
おはようございます。小菅です。
先日、中学生のお子さんたちと学習していた際、こんな話が出てきました。
「何で古文とか漢文を学習しなきゃいけないんですかね…。全然、分からなくて…。」…などなど。
なるほどねぇ…。この気持ち、私も良く分かります。学生時代、特に高校生のときは同じような思いを持ったものでした。
でも、今、生徒さんたちと授業をするようになって感じていることがあります。それは…。
「古文や漢文を学習することで現代文を読み解く力がさらに増す!!」ってこと。
国語の読解において最も重要なことは「相手の”意図”を読むこと」で、それが分からないと文章の全体像がつかめなくなります。
逆に言えば、相手の意図さえ分かれば、文章の理解が一気に加速するわけです。
その際、漢字や慣用句などの知識があることだけでなく、古文や漢文の知識があると言葉の成り立ちなどが深く理解できるようになり、読解をする際に大きな力になってくれるというわけです。
例えば「最近、仕事がせわしない。」なんて文があったとします。
「せわしない」は漢字で書くと「忙しない」と書き、古文単語で「慌ただしい」という状態を意味する「せわし」から来ています。「せわし」+「ない」で「せわしない」です。
そうすると「せわしない」を「あわただしくない」「いそがしくない」と考えがちですが実はこれは間違い。
実はこの「ない」は否定の意味ではなく、形容詞を強調する接尾語なんです。古文単語で形容詞を強調する接尾語である「なし」が、現代語では「ない」に形を変えて残っているわけです。
だから、「せわしない」の正しい意味は「忙しくし過ぎている」ということなるわけです。
このように古文の知識が現代文の読解に大いに役立つことがあるというわけなんですね!!
これは他教科にも言えることですが、〇〇だけ、△△だけ…のように「縦割りにして学習する」のではなく、いろいろなものを一緒に学習することでその内容が相乗効果を発揮することが多々あります。
まぁ、今日は古文・漢文の話でしたので、まずは現代文をさらに深く読み取れるようになるために古文・漢文も積極的に取り組んで欲しいということで今日の話をまとめようと思います。
さあ、今日も1日、張り切って行きましょう!! それでは、また!! ^_^